愛し、愛されたのは優しい死神でした。

そう言って空いてるグラスにワインを注ごうとボトルを傾けた時、そのボトルはいつの間にかお姉様の手に握られていた。

「ダメよ、ルナ?女の子はね?飲めないで頬っぺたがほんのり赤くなって、ほわほわしてる位が可愛いの!!ワインは上級者向けだからダメ!」

『え??それじゃ…ワインじゃなきゃ良いの?』

「ダメに決まってるでしょ?律さんはルナを酔わせてから食べるつもりだと私は思う!」

あまりに真顔な顔でそう言い張るお姉様に私は固まる。

「な…なんて事を言い出すんですか、ルキさんっ!!!…なんだか微妙に話が噛み合ってない気がするが…。」
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