愛し、愛されたのは優しい死神でした。
『いいな…会いたいな…。私もあんな風に一杯甘えたいな…』
遠くのカップルを見詰めながら、気付けば口からこんな言葉を溢していた。
恋って幸せな事だけじゃないんだ…。
痛いと思う事もあるんだね…。
…今まで何も知らなかったからこんなに苦しくなるなんて思いもしなかった。
どうしよう…押さえてきたモヤモヤが爆発しそうになってる。
『…ぅっ…っ…っ…グス…』
自信も魅力も無い自分が堪らなく憎くなったし、悔しくも思った。