愛し、愛されたのは優しい死神でした。
―コン、コン―
『っ?!』
扉をノックする音。もしかしたら、律さんが来てくれたのかもしれない!
そう思った私は涙を手早く拭い、胸を弾ませて扉に駆け寄るとドアノブに手をかけた―。
けれど、そこに立っていたのは…
『あ…凪…君…?』
「…あっ…えっと、こんにちは。今月のスケジュール表を届けに来たんだけど」
『…あ、りがと…』
部屋に訪ねてきたのは、凪(なぎ)君。
ずっと天界に勤務している役職の一人らしい。
上層部の誰かの息子さんていう噂も流れてる。