愛し、愛されたのは優しい死神でした。

顔立ちはそっくり。目の色も同じ翡翠色をしている。…でも違いがあるとすれば岳さんの方が少し髪が長い……?
それから眼鏡をしてない。

…そうかこの二人…双子の兄弟なんだ…!!
声は違うような気がするけど…。

「そんな言い訳があるかっ!
さっさと起きろ!…それからお前にはルナさんにやるべき事があるだろ?!」

「あ…そうだよな…」

彼は私を見据えると、こちらに歩いてきて目の前で立ち止まった。

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