心に届く歌
「シーエルくん」
コンコンコンとノックの後聞こえるおじさんの声。
そういえば、今日新しいメイドと執事が来るんだっけ?
僕は洗面所に座り込んでいたけど、壁に手をつきゆっくり立ち上がり、玄関に向かって扉を開けた。
「シエルくん。今平気かな」
「はい……」
「……シエルくん体調悪い?」
「大丈夫です」
「そう。無理しないでね。紹介するね」
おじさんの隣には、メイド服と執事服に身を包んだ男女がいた。