心に届く歌
「シエルー?」
わたしはお風呂を上がり、部屋に戻ってきた。
シエルは横になりながらも、起きていた。
「シエルまだ起きていたの?」
「……はい」
「寝てて良いのに」
シエルの寝転ぶベッドの隣に腰かける。
するとシエルはゆっくり上体を起こした。
「僕床で寝ますから……どうぞ」
「良いよシエル、使って良いよ」
「でも……ッ」
ふらつきベッドに倒れ込むシエル。
呼吸はまだ荒い。
「シエル。熱計ってもらっても良い?」
体温計を渡すと、シエルは受け取ったものの首を傾げた。