FEEL《上》
Start.2

私の家族

紫雲 side



『たっだいまぁっ!』



私の声でパソコンに向かっていた女は振り向いた。



「お疲れ様。」



『ゴウ、荒れてたよ…。』




大袈裟に溜息をつく。




「だろうね、予想通り。」



苦笑いをしながら次々と入ってきた仲間達にお疲れ様、と声をかけている女は沙菜。



もともと目が少しタレ目なため、喧嘩をしている時もとても悲しんで見えることから通り名は”哀”。



私達の中では一番年上。
茶髪の美人なお姉さんみたいな人。



パソコンはもともと好きなようでよく弄っているが、このチームの”脳”はまた別の人。



「疲れましたね。」



そう言った男は、大和。
こいつの通り名は”楽”。
理由は喧嘩してるときに笑顔で笑いながら喧嘩するから。
喧嘩してるときは怖いけれど、
普通にかっこいいと…思う。



でもこいつは他の奴とは違う。
それは、


——————二重人格だってこと。


大和は外に出ると、口調が敬語からゴウみたいなのに変わる。
建物内に入るとすぐに敬語。
体の半分は外。体の半分が中の時はほんとに笑ってしまう。あれは面白い。


あと、大和がこのチームの”脳”。



< 16 / 80 >

この作品をシェア

pagetop