FEEL《上》
「おい、帰るぞ。」




ゴウの声で我に返った。




『ごめん…。』



「ほんとにっ!」

「大丈夫か?」



『…大丈夫。』



「また考え事だろ。」



2人の言葉に反応する。

ゴウはふっと鼻で笑うと先に歩き出す。


馬鹿にされた気がして私は顔を顰めた。




「気にすんな、あれが彼奴だ。」


「そぉそぉ。あれが彼奴だ。」




2人もそう言って歩き出す。



…今の時間がずっと続けばいいのに。




前を歩く3人に置いていかれないように歩き出した。




”無”side end.
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