FEEL《上》
「じゃあこの方向で行きましょう。」




大和はそう言うと立ち上がった。




「早速、動きますか。」




紫雲がそう言うと、ゴウも立ち上がった。




「大和、俺について来い。」


「分かりました。」


『じゃあ私は律と此処で待ってるね。』


「あたしはどーしたらいいっ?」



紫雲は先程とは違い、テンション高く言った。




「おめぇは食いもん買ってこい。」


「ラジャーっ!」




ゴウにパシられても怒らないなんて…、


目の前のシウはもう入り口に向かい、歩いている。




「あ、やっぱ沙菜も来て下さい。」




大和は思いついたようにそう言った。


その言葉に従い、私も立ち上がる。




『じゃあ律はお留守番ね。』


「……ん。」




律はそう言うと、眠ってしまった。


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