FEEL《上》

*動く、No.2

サチside


『あ、なんだと?』


「だからっ!覇王の副総長が自らスカウトしたんだよ!」


『誰を?』


「はぁ…これで何回目だよ。
1…、2…、あ…5回目だ。」


『早く言え。』


「あーはいはい…それがさ、族じゃないんだって。でも名前はあるらしいよ?」


『それで?』


「はぁ…なんでこんなに人に対してこんな態度なのかなぁ…俺、調べてきてやってんのに。」


『おい、言わねぇと明日のコーヒー牛乳なしだぞ。』


「えっえぇ!?遂にこんなことまで言っちゃう?頼むからそれだけはやめて。

確か……FEELっているとこのトップの”無”だったと思う。」




目の前の男は大袈裟に慌て出す。

俺はそれを無視し、
記憶にあるか確かめる。




『聞いたことねぇな。』


「俺もよく知らないけど、結構そこら辺に住んでる人からしてみたら有名らしいよ?」




落ち着いたのか、普通のトーンで話しだした。




『目ぇつけとくべきか?』




俺は、報告してきた奴の左側に優雅に座る奴を見る。




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