FEEL《上》
沙菜side



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着くと違和感を感じた。

私達がついた途端に獣牙のトップの男が倉庫から出てきた。

しかし、どこかよそよそしい。




「お疲れ様です。」




いつものように小さく微笑を浮かべ、
男は私達を迎えた。


幹部室へと案内されると、
部屋にいた男達が立ち上がる。


ちらりと以前見た黒髪の男の表情は、
私達を見るとすこし暗くなった。



…何かある。




「…あっ…あのっ!」




私達がソファに座ると黒髪の男が立ち上がった。




『どうしたの?』




私が反応し、他の皆は男に視線を向ける。




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