ブラッド
 上下ともスーツを着て、署へと向かった。


 考えてみれば、追っている人間たちは暴力団員と元組対のデカだ。


 危な過ぎる。


 だが、やるしかない。


 そう思い、日々捜査に出ていた。


 その日も朝方、署の帳場でパソコンを使い、事務作業をこなす。


 幾分、疲労があった。


 何せ、毎日外回りで追われているからである。


 伊里町が来るのは遅い。


 いつも眠れてないのだろう。


 捜査ノイローゼで。


 相方も頑張り屋だった。


 クールさはあまりない。
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