ブラッド
第32章
     32
 毎日疲れていた。


 一日外回りすると、所轄の捜査本部に戻り、捜査報告書などを付ける。


 そして帰宅し、やや熱めのシャワーを浴びて、体を洗い、眠った。


 確かにきつい。


 いつまでこんな捜査が続くのか?


 地獄だった。


 篠原や羽野、下古毛など、犯罪者たちは逃げ回っている。


 すでにG県警もフル稼働し始めた。


 一課だけでなく、暴対や組対も水面下で動き出している。


 シナリオ通りだった。


 違和感はない。

  
 犯罪者を野放しにするわけにはいかない。

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