ブラッド
 いつも午前9時過ぎに来るのだ。


 もちろん、捜査に支障はない。


 互いにその辺りの事情は分かっていた。


 その日も午前9時を回る頃に合流し、捜査に出る。


 相方運転の覆面車が街を走っていった。


 もちろん、助手席に同乗している。


 スマホのGPSを見ながら、位置情報などを確認していた。


 暇はない。


 絶えず走り続ける。


 思う。


 下古毛の野郎、どこに逃げやがったと。


 ヤマが膠着している。


 最後のピースを嵌められないのだ。
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