ブラッド
 沈黙が続く。


 外の空気は暖かい。


 春の日だ。


 何かとだるい。


 だが、犯人捜索を続けた。


 他の刑事も動いている。


 思う。


 殺人事件であるからこそ、所轄に捜査本部が立ち、デカたちが稼働するのだと。


 暇はない。


 昼になり、食事を取る。


 コンビニ弁当と缶コーヒーもいい加減飽きるのだが、仕方ない。


 そしてまた捜索を続ける。


 午後の街を走り、山間の方まで行きながら……。
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