ブラッド
 コーヒーと軽食で朝を済ませ、署へと向かう。


 伊里町はいつも遅い。


 相方の遅刻には慣れていた。


 別に気にしてない。


 朝方、本部内で事務作業をした。


 課内庶務も通常の捜査と同様、警察官にとっては大事なものだ。


 キーを叩きながら、事務を行う。


 デカたちは午前8時半過ぎには、二人一組で帳場を出ていく。


 まあ、何かと疲れるのだが、刑事の仕事などこんなものだ。


 気にしてない。


 午前9時には相方がやってきた。


 そして揃って駐車場にあるタクシーへと向かう。


 覆面車は今日も走っていく。
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