ブラッド
 砂橋巡査に問うと、返答があった。


「ああ。ついさっき、段野隼人が取調室で二年前のG県警の警官殺しをウタったんだ」


「二年前のG県警の警官殺し?……もしかして、三宅警部補殺害事件ですか?」


「うん。段野はクロだ。しかも、あのヤマは従流会の構成員が絡んでたから、ヤツの犯行だとパズルのピースがくっきり合う」


 砂橋がそう言い、デスクに戻って途中で放っていた作業を再開した。


 帳場の空気が一際悪くなる。


 現役警官を惨殺したのが、従流会の構成員だったからだ。


 これで、G県警とあの組の対立は決定的となった。


 そこにいる誰もが、三宅の仇討ちをしたいと感じているのが分かる。


 段野をブタ箱にぶち込んでから。


 だが、取調べ担当のデカもよくやったもんだ。


 あの気性の荒い人間相手に。










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