ブラッド
第14章
     14
 その日も午後6時過ぎぐらいに、所轄の捜査本部に戻ってきた。


 フロア内には一課の刑事や、暴対、組対のデカもいる。


 互いに馴染まないまま、事件捜査を続行するのが、現時点でのG県警のやり方だ。


 もちろん、局面が同じなわけじゃない。


 いずれまた切り替わる。


 連日捜査が続いた。


 街のあちこちを伊里町運転のタクシーが走る。


 疲れはあった。


 同じことの繰り返しで。


 それにこの事件は4、5日や一週間ぐらいじゃ、目立った捜査の進展がない。


 確かに警察は従流会に押されている。


 だが、段野隼人が二年前の三宅警部補射殺事件で犯行を自供したことで、警察としても一つやりこなせたと思っている。
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