嘘つきトライアングル

っとかいいつつも

「ったく今回だけだからな。」

って許してくれる翔が

『ほんと好き…!』

「え?何?急に。」

『なんでもな〜いよっ!
あ、翔のやつ一口ちょうだい!』


おぉ、これもなかなか!!

『美味しい〜!』

「ちょうだい、からの食べるまでの間早すぎじゃない?俺まだ"いいよ"とも"どうぞ"とも言ってないんだけど。っておい、聞いてんのかよ!」

『へ?』

「ったく…口にクリーム付いてるっつーの。」

翔がそう言って私の口元を指で拭う


こんなの私たちにとってはいつものことで

『ありがと!』

特に何も気にしてなかったんだけど


「ちょっとあそこのカップル見た?」
「見た見た!ヤバくない?!」
「私もあんなイケメン彼氏にクリーム取ってもらいたいー!」

さっきからチラチラ視線を感じると思ったらそういうことか…!
残念ながら皆様が想像してるようなラブラブなカレカノではないんです、私たち





『翔?』

「あ、何だよ!」

さっきの子達の会話が聞こえてたのか目の前の翔は湯気が出そうなくらい顔を真っ赤にして鞄を掴み立ち上がった。

「帰るぞ」

『え、私まだ食べ終わってな…』

「それくらいなら歩きながらでも食べれるだろ」

あれ?翔さんなんかご機嫌斜め?
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