☆お見舞いに来てください☆
「わ、私で良かったらぜひもらってやって下さい!」
こんなチャンスは二度とない。
優花は嬉しさのあまりここぞとばかりに頭を下げた。
嬉しい、嬉しすぎる!
「じゃ、昨日の一件はチャラだな、今日から仕事でもプライベートでも宜しく頼む」
「はい!」
喜んで!!
主任の為なら何でも致します!
ふわふわの展開に瞳がうるうると潤み出そうとすると、主任が優花の頭をふわりと撫でた。
「つーことで、もう寝たほうがいいんじゃないか?」
「えっ?」
「こんな展開になって今さらだが、まだ熱があるんだろ?」
「あ……」
そうでした。
私は風邪っぴきでした。
思わず我に返り、優花は肩をすくませる。
「あ、あまりの展開に忘れてましたけど…」
「今日はこのまま看病してやるから安心して寝ろよ」
「はい、ありがとうございます」
主任居てくれるんだ…
嬉しいなぁ。主任の優しい笑みを前にして幸福感に包まれる。
「たまには泥酔して記憶を無くしてみるもんですね」
「アホか、誘惑された方はたまったもんじゃねーよ。つーか、これから俺以外の男の前で泥酔すんじゃねーぞ」
「あ、はい…」
それって独占欲ですか?
そう思いながらニヤニヤが止まらない。