満月の夜に優しい甘噛みを
(じゃあ、あの痛みは何だったの?)

私の頭の中は

クエスチョンマークで埋め尽くされていた。

「じゃあ、俺そろそろ帰らなきゃ。」

「え?何したか教えて・・・」

彼は私の言葉も聞かず

急ぎ足で帰っていった。

去っていく彼の目が赤くなっているように見えた。


(え~私に指示だけしておいて教えないの・・・

ていうか、

なんで私のことを呼んだんだろう?

いろいろと疑問残してくなんて。)

ふと腕時計をみると21時半を回っていた。

(やっば、怒られる~)

私は自然と空を見た。

「あ。今日は満月か・・・」

私はぼそりと1人つぶやいた。

(そんなことより帰らなきゃ!!)


夜空の月が満月になる前に。
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