無口な私の復讐劇
そんなの簡単でしょ。
「ただ単に学校がゆるいから」
あの校長がおかしいんだって。
人が死んでも普通に授業を続ける、あのメンタルが。
「ブー。
答えは、私から頼んだ!が正解で〜す」
「はぁ?」
もう呆れ混じりになる。
何が『私から頼んだ!』だよ。
何をどうやったらお前がそんな権力を…。
って…まさか……?
矢田亜美咲をおもちゃにしてたってことは、その分権力も奪ったってことになる。
「矢田亜美咲をいじめて権利を奪い、社長から高校や学校に隠蔽を頼んだ…?」
「うーん、ちょっと違う。
本当は私が社長に引き取られた。
でもお母さんも金持ちだったから、亜美咲ちゃんは裕福に暮らした。
一方私は、私よりお金持ちじゃない亜美咲ちゃんを妬み、憎むようになり、おもちゃにした。
学校で起こっている復讐はすぐにわかった。
ミイナちゃんが死んだ日くらいからかな?
あの日、山田さんはいなかった。
ため池の方から歩いて帰るのも見た。
それで山田さんが犯人だって確信した。」
そして、それからの話も語り出した。
その話を父親にすると、隠蔽しようと警察に協力してもらって隠蔽するように頼んだ。
どおりでゆるいと思った。
でも丁度会社がお金に困っていて、お金が追いつかなくなった。
それで『そこ子に自首させなさい』と頼まれたが、面白くなくなると言って聞かなかった。