勘違いという恋の駆け引き

7




「あーい、課題順調?」


『んー、まぁまぁ。カオリは?』


「全く!」



教室で笑いながら
同じ司書を目指している友達と談笑



優さんは退院し
また忙しい日々を送っている
一応、食事には気をつけているみたいだが、やはり心配で
たまに作り置きしたものを
冷凍庫に忍ばせている


結局、鍵は返せず
いや……持たされているのだ


タイミングを計っているわけではないが
優さんの部屋へ行っても
優さんに会ったことはない
相変わらずメール連絡のみだ



「なんかさ、あっという間だよね。ついこの前入学したばかりなのに、もう1年が終わるんだよー」


カオリの言うことはごもっともだ
こんなんで良いのだろうかと
正直、1年を振り返れば
殆どが優さんの事ばかりの1年だ


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