キミと恋に落ちる可能性


よく晴れた日曜日の午後。

まだ少し暑い陽射しがあたしを照らして額に薄らと汗がにじみ出た。

カフェの扉を開けるとエアコンの冷気があたしの体の熱を冷ます。

少し奥にあるテーブル席に亮君がいて、あたしに気付き軽く手を振ってきた。

あたしも笑顔で返し、亮君の向かいに座った。


「来てくれてありがとう」

爽やかな笑顔で言う彼はヒナタとは違ったイケメンですごく眩しい。

こんな人と付き合っていたんだよ、って自慢できるくらい。

本当になんで付き合えてたんだろう、って思えてくる。

まあ、あたしだって女の子として釣り合うように努力はしていたんけど、でもあたしには勿体無いぐらい。


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