キミと恋に落ちる可能性



「…ところで、メガネくんは何位なの?」


そこでハッと気がつく。


メガネくんに勝っていなければならないんだ。



「あっ!でもあたし、メガネくんの名前知らない!」

「は?」


だって、呼び出しの紙にも書かれていなかったし、告白の時も名乗られていないのだから。


あたしの上の順位の人つまり、1位か2位の内、2位のところに男子生徒の名前が載っていた。


その男子生徒の名前がメガネくんだったとしたら…。



「どうしよ…」

「華乃…」


あたしは困り果て、美樹はあたしに呆れていたとき、後ろから肩を叩かれた。



振り向くとそこにいたのはメガネくんで…。


その顔は真顔で表情は読み取れない。



賭けに勝ったのはあたし…?

それともメガネくん…?







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