アナタの過ち
『み…皆はどうなの?』
自分の話をする事に馴れていない私は、早々と切り替えた。
「そう!それ聞いてよ!」
「今話してたんだよね」
『どうしたの?』
「梨花の彼氏が浮気してるかもしれないんだって」
「さっきも泣いててさ…」
『そっか…大丈夫?』
同じ部員の、小さく丸まってる梨花に声をかける。
「うん…」
『でもなんでわかったの?』
私のその質問に、経緯を話し始める皆。
携帯という言葉がよく聞こえた。
怖い世の中だなって思った。
「なんで、好きでもない人とできるのかなぁ…」
梨花は話ながらもまた泣き出した。
私は上手く慰める事もできず、不謹慎かもしれないけど…落ちる涙を羨ましく見つめていた。
「ありえないよね…」
『…』
「悠奈どう思う?」
「ありえなくない?」
『彼女がいるのにそれは最低だけど…』
「だよね…」
『でも男なんて好きじゃなくてもヤれる生き物だよ』