アナタの過ち
高2。まだ学校を辞める前。
放課後、久しぶりに出た部活の最中。
その日は顧問がいなくて、お喋り大好きな女の子達は恋愛話で盛り上がっていた。
まともな恋愛をした事が無い私に、入る場所などどこにも無い。
ただ1人、座って暇をもて余す。
「悠奈は彼氏とかいらないのー?」
『え?』
いきなりの質問に戸惑う私。
『…いらないっていうか…私なんかにできないよ』
笑って誤魔化した。
いらないとかできないとか。
それ以前に、好きという事が分からない。
「できるよー!今まではどうだったの?」
『いた事はあるよ』
「最後いつ?」
最後…?
というか…彼氏ってなんだろう。
付き合ってるって言葉に出したらカップル成立?
「悠奈聞いてるー?」
『あ、あぁ最後ね。最後は…去年の夏ぐらいかな?』
「めっちゃ前じゃん!」
『うん…そうだね』
「意外ー!」