アナタの過ち
目の前にある家は、少し傷んでいるものの綺麗な一軒家。
私が住んでいるボロボロの団地とは大違いだった。
『おじゃましまーす…』
恐る恐る玄関に入った。
人の家に行くのは慣れてない。
「誰もいねぇから早く入れって」
『う、うん』
靴を急いで脱いで、揃えてから家に上がる。
「俺の部屋2階だから」
そう言って階段を登っていく亮の背中を急いで追う。
部屋に通され、待つように言われた私はその場で体育座りして待つ事にした。
『…』
「お待たせー」
しばらく待っていると、亮が上に登ってくる音が聞こえた。
半開きのドアを、足で器用に開けながら入ってくる。
手にはジュースとお菓子。
『ありがとうございます』
「だからさ、敬語じゃなくていいって」
『…徐々にタメ口にしていきますよ』
「早速敬語じゃん」
『あ』
普段は無表情な私だけど、この時はきっと間抜けな顔をしていたと思う。
「ははっ、まぁいいよいいよ。あとその体育座りやめようか」
苦笑しながら私の足元を指差す。
『あぁ、はい』
やっぱりダメだ。
人の家って慣れない。