アナタの過ち
「さて、どうするか。ゲームでもする?」
『いいけど…』
ゲーム機なんてうちに無いからやった事ない。
「これ、知ってる?」
『名前ぐらいは…』
「やった事ない?」
『うん』
「じゃあ簡単なやつにしよ」
そう言って、出したものはマリオカート。
これぐらいなら出来るか。
『うん、わかった』
しばらくはゲームに集中して楽しんだ。
「下手かよ!」
『しょうがないじゃん!』
なんて、どうでもいい会話をしながら。
そして。
「俺の勝ち!」
分かってた事だ。
『はい、はい。私の負けです』
「まぁ、そんなふてくされんなって」
亮は私を嘲笑うかのように、私の肩をポ ンポンと叩いてゲームを片付け始める。
終わりか。
そろそろ帰ろうかな?
そう思いながら携帯を取り出す。
あ、メール来てる。
それを見ようとした矢先。
「そんな怒んなって」
笑いながら後ろから抱きつく亮。
『ちょっと!やめてよ』
いきなりの事にびっくりして、思いっきり腕を動かした。
その腕に、何かが当たった感触がした。
「いってぇ…」
どうやら亮の顎に当たってしまったらしい。
偶然とはいえ、慌てて謝る私。
『ごめん!大丈夫?!』
「全然平気。俺、ジュース持ってくるわ」
部屋から出て行く亮は心なしか少し怒っている様に見えた。