アナタの過ち



だめだ、わからない。

そんな疑問を無言で亮に訴える。

『…』

「…」

『…』

「…階段」

『…』

「風呂場の入り口は確かに奥だけど、階段の下が風呂場なんだよ」

『は?』

「うち古いし、意外に歩く音伝わるんだよねー」

なにそれ。
でもそんなのシャワーの音で消されるはず。

あれ?

「シャンプー切れてよかった」

シャワー…の音…。
聞こえてなかった…?


『…』

私は俯く事しか出来ない。
こんなドラマみたいな事ってある?


「勝手に帰ろうとしてんじゃねぇよ!!」

座っていたはずなのに、感覚的にベットの上に倒れたのがわかる。

殴られた顔が痛い。

恐る恐る目を開けると、天井…じゃない。


亮の顔。


そんな時。





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