アナタの過ち
亮は部屋のドアを開けると、私をベットへ投げるように乱暴に腕を離した。
男ってこんなに力あるっけ?
こんな状況なのに、遊んでるおじさん達の事や私を蹴るお父さんを思い出した。
あぁ…きっと手加減してくれていたんだ。
なんだか素直にそう思った。
痛いのは同じだけど…。
痛む腕をさすりながらゆっくりと体を起こし、亮を睨む。
『…』
「よかったよ。途中で出てきて」
『…』
そうだ。
風呂に行ったくせにやけに早い。
「シャンプー切れてたんだよねー」
『…』
「それで、一旦出たわけ」
『…』
「お前帰んねぇって言ったし、普通に洗面所でシャンプー探してたんだけど」
『…』
「物音が聞こえてさー」
『…』
物音?
「出てみたらお前がいた」
物音って…なんの…?
何も落としてないし、静かに歩いたのに。