魔法×秘密


とりあえず1番前の空いている席をささっと確保


興味津々にこっちを見ていた子が何人かいたけど出来るだけ誰とも目を合わせないようにして鞄を抱きしめ下を向く。

窓の外を見ようとしたけど窓は外から黒い布のような物で覆われていてよく見えない

最悪…みんなに絶対変な子だと思われた。

先生に無理矢理引っ張られてバスに乗せられる転校生とか…恥ずかしすぎる。

これからやっていける気がしない




ただいま1人反省会中

だからお願い、誰も話しかけないで
今はひとりにして下さい…



そう思っていたら

いきなり隣にドサッと置かれた黄色いリュック


あれ?
もしかして席決まってた感じなのかな?

だったらどかなきゃ…と顔を上げると通路に突っ立っていたリュックの持ち主と思われる女の子と目があう。

その子の目は何か良いものを見つけたかのようにキラキラと輝いていた。

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