Another moonlight
それからアキラは、ずっと抑えてきた想いを伝えるように、ベッドの中でユキを抱きしめて、好きだと言いながら何度もキスをした。

ユキはアキラの背中に腕をまわして、何度もくりかえされるアキラの優しいキスに応えた。

アキラは大きな手でユキの身体中に優しく触れて、柔らかい部分に唇と舌をゆっくりと這わせた。

そして、今、自分の腕の中にユキがいる幸せをかみしめながら、ありったけの愛情でユキの体の奥の深いところを満たした。

全身で互いを求め愛し合った後、アキラはユキにキスをして、“ユキ、愛してる”と囁いた。

ユキが照れ隠しに“愛されてやる”と言って笑うと、アキラは“オレのことは愛してくんねぇのかよ…”とため息をついた。

ユキはアキラをギュッと抱きしめて呟いた。

“ありがとう、アキ…愛してる…”



アキラはユキの寝顔を見つめながら、夕べのことを思い出して赤面した。

(ユキ、めちゃくちゃかわいかった…。しかし…女のユキの口からあんなこと言わせるとか…オレ情けねぇ…。)

あの時ユキに引き留められなければ、そのまま何事もなく帰っていただろう。

片想いが長かったせいか、ユキに対して気後れしている部分は少なからずあるとアキラは思う。

今度こそ肝心なことは自分から切り出そう。

アキラはそう心に決めて、眠るユキの額にそっと口付けた。





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