腕の中
気分が乗らない、重たい状態で入ってすぐ左にある清掃員の更衣室へと足を運ぶ。


何故だろう。今日はとっても体がだるい。


…殴られすぎたかな…?


スウェットを脱ぐと痣だらけの足が出てくる。


カーディガンも脱ぎ、さっさと作業服に着替える。


とってもダサい作業服。


それでも哀れな目で見られる私服よりも


全ての人が見向きもしない作業服の方が私は好きだ。


「佐々木さん居ないし1人で頑張らなきゃ。」


独り言をこぼしながらロビーへとつながるドアを開けた。
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