Teen age〜君が教えてくれたわたし~




「新着トーク……37件……」



朝から移動教室やら提出期限直前のプリントやらに追われてなかなかケータイを開く時間がなかった。
お昼休み、やっと開けばこの通知。しかも全部同じ相手で、名前はもちろん……


「西岡颯汰、なかなかがっついてるわね」

「やめて紗理奈、こいつの存在を思い出すだけでイライラしてきた……」


トークを全部読んでみたら、なにしてるの?とかおーい?とか返事は?とか、とりあえず全部しょうもない話題。


暇人かよ、こいつ。


朝着ていた彼の制服からして、通っている高校は県内で1位2位を争うほどの進学校。西雄学院だ。
わたしが通う名前さえかけば受かると言われているアホ学校とは違って、超エリートだ。性格は最悪だけど。
これだけトークを送り付けてくる時間がどこにあるのか知りたい。

イライラしながらケータイとにらめっこしていると、突然着信画面に切り替わった。

噂をすれば…………だ

無視しようとして机に置いてお昼ご飯の弁当を広げるけど、相手は一向に切る気配がない。



「あぁああぁもう!うるさい!」



仕方なしにわたしは通話ボタンを押した。



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