冷たい王子とチビな私
「どこいくかは決まってるの?」

凛々が私の持ってる服と持ってきてくれた服を合わせながら聞いてきた。

「それはまだで。」

「じゃあ、とりまーハイヒールはやめとこぉ」

夢がそういって私が身長をごまかすためにもっていたハイヒールをケースにもどした。

「え!身長差めっちゃひらくよ?!」

「ハイヒールでいってこけたり、靴ずれしたり、したらどーすんのよ。」

凛々が、呆れ顔をしている。
すると千夏が、

「今春だし...ワンピースとかは?」

と、持ってきてくれた花柄のワンピースをみせてくれた。

「おっ!いいじゃーーん!!」

夢が千夏から、ワンピースをうけとりまじまじとみている。
すると、ワンピースをみていた夢の目がくわっとおおきくなったかとおもうと

「はぁ?!」

っと叫んだ。

「っるさ!なによ、夢ぇ。うるさいわね......っふぁ?!」

ワンピースのタグをみて、二人とも唖然としている。

「どーしたの?」
私は何があったのかまるでわからない。

「これ、royalstrawberryのワンピじゃん!!」

凜々がそういった。

「??」
私と千夏は頭に?がとんでいる。

「ばっ!千夏これいくらしたの?!」

夢が千夏にきくと

「え、値段なんてみてない。欲しいのを頼めってカタログみただけだし...」

お、恐るべし金持ち...!!!


「これ、そんなに高いの?」

私はワンピースを指さして質問した。
たしかに可愛いし、1万位するのかも。

「...royalstrawberryは靴下で5万はするブランドだから、ワンピースともなると60万くらいは普通にいってるわよ...」

「ろくっ?!」

千夏は信じられないくらいの金持ちだった。



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