オオカミ御曹司に捕獲されました
職場が同じでも仕事以外で彼と関わるのは極力避けていたのに、まさかこんな場面にまた出くわすなんて私は呪われているのだろうか?

佐藤さんが怒ってコップの水を杉本君にかけようとしたんだろうけど、彼は全く濡れていない。

彼が避けたせいで私に水がかかったのだ。

とんだとばっちり。

「この最低男!」

佐藤さんは杉本君を思い切り罵ると、持っていたコップをバンッと音を立てながらテーブルの上に置き、ツカツカとヒールの音を鳴らしてこの場から去った。

……何で私が水かけられなきゃいけないんだ。

さっき買った漫画だって濡れちゃったし……。

私がハーッと長い溜め息をつくと、杉本君がそれに反応して私の方を振り返った。
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