オオカミ御曹司に捕獲されました
「おばあちゃんみたいでしょ。でもね。ぬかの匂いとかかぐと落ち着くんです」

それに、発酵食品を食べるとお腹の調子もいいし、肌もブツブツが出来ない。

「いいね。そういうの。おにぎりも美味しいし、また食べたいなあ」

杉本君が私の目を見てニヤリ。

それは……作って来いって催促ですか?

断ったらどうなるのだろう?

もっと絡まれそう。

私が返答に困っていると、杉本君は私がOKしやすいように条件を出してきた。

「返済なんて考えなくていいから、その代わりにおにぎり作ってきてくれない?」

「……じゃあ、杉本君の都合に合わせて作ります」

「それは有り難いな。一人暮らししてると、和食はあまり食べないし、こういうのってホッとするんだよね」

杉本君はおにぎりを食べてかなりご機嫌だ。

ふむ、おにぎり作れば、返済はしなくていいのか。

条件としては悪くない。
< 123 / 343 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop