オオカミ御曹司に捕獲されました

「ちょっ、杉本君！そんな含みのある言い方しないでよ！」

梨花が顔を真っ赤にして怒る。

「梨花、落ち着いて。おばあさんがびっくりするよ」

俺は梨花に近づいて、彼女の頭を愛おしげに撫でる。

「本当に大事にしてもらってるのねえ」

「おばあちゃん‼誤解だよ‼本当に食事とかネクタイ外すのとかボタン外すのとか……あっ」

今朝の着替えを思い出したのか、梨花が突然口を押さえ、耳まで真っ赤になる。

俺のボタンをはめようとして、そのままよろけて俺と一緒にソファーにダイブしたんだよな。

梨花が俺を押し倒すような格好になって、今みたいに赤面して……。

反応が可愛くて、自分の理性が吹っ飛びそうになる。

「この反応、面白いわ。これなら、梨花の花嫁姿もすぐに見れそうね」