オオカミ御曹司に捕獲されました
「かなりしっかりしたおばあさんでしたからね。気づいてもおかしくはないでしょうね」

俺は江口さんの言葉に同意する。

「それにしても、お前が老人ホームにまで足を運ぶなんて、そんなに本気なんだな」

「遊びなら梨花を自分の家になんか呼びませんよ。これでも俺なりに大事にしてるんですよ」

「学ちゃ~ん。食べてますかあ?」

頬を真っ赤にした梨花がよろよろしながら俺の元へ来る。

『学ちゃん』?

どこかで飲まされたな?

「梨花、危ないよ」

そう注意するが、梨花は近くの座布団に躓き俺のところにダイブする。

「ぎゃっ!」
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