オオカミ御曹司に捕獲されました
脳天から星が飛び出そうなほど驚いていると、杉本君は私の目を見てニヤッとし、私の口をこじ開けさらにキスを深める。

「う……んん」

全身を甘い痺れが襲う。

初めて知る蕩けるような感覚。

意識がどこかに飛びそうになる。

抵抗出来ぬまま時間が過ぎ、気がつけばすっかり杉本君に翻弄され……。

「現実のキスの方が刺激的でしょ?」

彼の嘲笑に満ちたその声でハッと現実に返る。

あまりの衝撃に私は声をなくした。

す、す、杉本君にベロチューされた~!

初めてのキスは……漫画みたいにロマンティックにってずっと夢見てたのに……刺激がありすぎだよ。

私はしばらく放心状態ですぐには動けなかった。
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