Rain Days
そこにヒデの想いがあるのだろうけど、聞く気にはならなかった。

本当は、聞いてはイケないような気がしたんだ。

だから何も言わず、あたしも窓越しに空を見つめる。

雲一つない青空が、やけに時間をスローにする。

そんなことをしていると、チャイムが鳴った。

騒がしかったせいで、今日の昼休みは早く感じた。

戻ろう。

そう思い、教室へと足を向けようとした。

だけど、それはヒデによって阻止される。


__グイッ__


腕を引かれ、意地悪な笑みを向ける。


「サボろ」


ヒデはあたしの意見も聞かず、走り出す。


「ちょ、ちょっと」

「授業なんて退屈じゃん」


それはヒデの意見であって、あたしは違う。

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