Rain Days
クラスの子たちが煩わしそうに、こそこそと小言を口にする。。


「毎回、毎回迷惑な奴らだ」

「能天気なんだろ。これからの人生のことなんて、何も考えてないんだろうし」

「バカな奴らだ」


__バンッ__


突然、勢いよく教室のドアが開けられる。


「誰がバカだって?ガリ勉ども」


威嚇しながら、脅しをかける。

そのせいで、ピリッと空気が変わった。

みんな視線が合わないように、俯く。

何、この上下関係。

さっきまで文句並べてたのに、誰も喋ろうとしない。

クダラナイ。

あたしは、視線を外へと向けた。


__ポツポツッ__


・・・雨。

これは、何の雨?

幸福の雨?

それとも、不幸な雨?

< 6 / 167 >

この作品をシェア

pagetop