Rain Days
竜也の行動が、全くあたしには理解出来ない。


「ヒデのこと、嫌いなの」

「あ゛ぁ?」


竜也は威圧的な瞳で、睨み付ける。

それに屈せず、あたしは言い返す。


「嫌がってるのに頼むなんておかしい」

「何も知らねぇくせに、口出すな」


そう言われたら、何も言い返せなくなる。

現に、あたしは彼らの関係性を知らないから。


「白狼会(はくろうかい)の内部事情なんて、別に興味ない。ただ・・・」


あたしは竜也の目の前に立ち、先ほどよりも強い瞳で睨み付ける。


「人として、どうなの?仲間が嫌がってるのに、無理強いさせるなんて。それって、仲間を売ってるのと同じだと思うけど」


竜也はあたしから視線を逸らすことなく、見据える。

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