Rain Days
その日の夕方、駅でみんなに見送られ、あたしはまた自分が住む場所へと戻った。

夏と言う事もあり、19時を過ぎても外は明るい。

小さなため息を溢し、家路への一歩を踏み出そうとした時、鞄の中で携帯が震えた。

液晶画面に、"ヒデ"の文字。


「もしもし」

『何してんの?』


何って、あたしは今の自分の行動を口にする。


「歩いてる」

『うん、見てわかる』


見て?

あたしは周りを見渡す。

少し離れたところに、携帯を手にしているヒデの姿があった。


「何してんの?」


電話を切り、少し大きめの声で尋ねる。


「賭けてみた。偶然、あおいに会えるか」


ただの思い付きなのか?

それとも、何かあったのか?

今のヒデからは、判断できない。

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