恋してセンセイ。




「 あたしはっ、千紘の彼女です…! 」


婚約者になんか負けてたまるか。


そう思ったあたしは、わざと見せびらかすように、勢いで隣の千紘に抱きつく。


「 別に遊びの女が数人いたって構わない。どうせ、あたしたちは夫婦になるんだから 」


目の前で抱きついたというのに、この人には何も効果はないようだ。


あたしなら絶対に嫌なのに……


「 まぁ、早めに別れることを進めるわ。…じゃあ今日は帰るわね。またね千紘 」


一方的に言うと、持っていた大きなキャリーケースを引きながら帰って行った。



これからどうなるんだろう。

あまり関わりたくないな…



< 220 / 382 >

この作品をシェア

pagetop