スキ〜不安〜【短編】
お前を独りじめしたくて…
俺のにしたくて…
お前が、こんなオヤジがいずれか嫌になってしまうのかって…
不安で不安で……仕方なかった。
それにお前は、高校生だし…これからいっぱい恋すんのに…
こんなんでいいのかって…密かに思ってた。
でも、お前は…いつも笑顔で…
“好き”って言ってくれて……
すっごく嬉しかった…
だから……
それに俺が甘えててたのかもな?
俺、お前より大人なのにこれじゃ…ダメだよな?
お前は、本当に俺でいいのか……?
嫌いか?
「…あたしね、意地悪なところも可愛いところも…面白いところも…鈍感なところも………全部好きだよ?…あんたがあたしのこといつも不安そうに見てるの分かってんだから…」
彼女の言葉に涙が溢れた。