SignⅠ〜天狗のしるしと世界とあたし

行方不明になったあの満月の日以来、美空は度々問題を起こす。 しかも決まって美空が外へ外出した時にだ。

問題といっても、ひったくり犯を捕まえ、車に引かれそうになった子供を助け、ある時は変質者を捕まえた。

そして昨日に至っては、火事になった家から寝たきりの婆さんを助け出したのだ。


……まあ、黒木の言うように人助けには違いないが……

とにかく力の使い方が派手でウチの規則に反している。


D.S.Pは "Darkness special police"

"闇の特殊警察"なのだ。

あまりに目立った動きは上が黙ってはいないだろう。


「 しかし、信じられん話だな。普段はESPとバリアーしか使えん奴が、テレポート、サイコキネシス、サイコメトリー、ヒーラーまで駆使するとは……。 そんな複数使いの能力者、今まで聞いた事ねえぞ。 でも何故だ。こっちが力を貸して欲しい時にはその、しるしとやらは反応しない 」


「 あ~。なんで? わからない。ごめん 」


美空が肩を落としてうつむく。


「 ダア~ッ! ミクはなんっも悪くないんだからな⁉︎ 悪いのはこのおっさん! 」


「ああ⁉︎ 誰がおっさんだ! それにその無理矢理な責任転嫁はなんだ!」
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