ヒーロープリンセスと溺愛オオカミ

「逆にレトはなんでそんな暖かいの?」




「結愛ちゃんを抱きしめてるからかな?」




「もう!いつも暖かいでしょ!!」




「あはは。動物だから人間より基礎体温が高いのかもね。」




あ、そういえば狼だった。




違和感なく一緒にいるからそのことをすっかり忘れてしまう。




「………。」




「…………?」




レトと無言で見つめ合う。





わたしよりずっと背の高いレトを見上げる。




ふわふわの黒髪。整った鼻筋。切れ長のくっきり二重に色素が薄くて茶色い瞳、輪郭もすっとしていて綺麗な首筋からはフェロモンが溢れかえっている。





腕まくりしている腕はすらっとしていて、とんでもない美形に抱きしめられていることを再認識する。

< 103 / 374 >

この作品をシェア

pagetop