明日の空はどんな色だろう。
「ったく、ほんっとに転ぶの好きだよな!」

「足元に気をつけろと言っただろう!」

心配してるんだか怒ってるんだか。

「だって2人が見えたから、早く近くに行きたくて…」

ただその一心で走ってこの結果。
恥ずかしいのと悔しいのが混ざって、涙がポロポロと溢れる。
そんな私を見てギョッとした2人は慌てふためく。

「言い過ぎたか?!すまねぇっ!」

「泣かなくてもいい!」

必死に私をなだめる2人は息がピッタリで。
思わずクスリと笑ってしまった。
泣いたと思えば笑う私を見ていた2人は困惑した表情だ。

「おーい、川口!藤崎!」

遠くで先輩らしき人物が2人を呼んでいる。

「莉音、もうちょい待ってて」

「ほら」

ほら、の言葉と一緒に渡されたのは鼻に貼っているのと同じ絆創膏。

「あ、ありがとう」

翔と蒼磨はニコッと笑顔を見せて、先輩のもとへ走っていった。
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